舌の損傷
どんな外傷か
舌を事故あるいは意識的に損傷するもので切創(せっそう)、咬創(こうそう)、刺創(しそう)、熱傷(ねっしょう)などがあります。
スポーツ外傷として自分の舌を誤って噛み切る場合、自傷行為として意識的に損傷する場合、幼児が箸(はし)や玩具で損傷する場合、熱い飲食物でやけどになる場合などがあります。
ほとんどの場合、舌の先4分の1の損傷です。舌は血管に富んでいるので容易に出血します。血が止まったあとには、はれ、粘膜下血腫(ねんまくかけっしゅ)(舌粘膜の下に出血した血液が塊を作る)が生じて痛みを訴えます。はれと痛みのため、拷ケ障害(しゃべりにくさ)が生じます。
出血の程度、状態と損傷の原因を把握します。舌以外の口腔内損傷の有無、誤飲の有無を調べます。異物混入のおそれがある場合はMRI、CTなどで検査をします。
治療の方法 損傷部位を縫い合わせます。舌の先端が切れてなくなっている場合は断端形成(傷が露出しないように周辺組織で包み込む)をします(図26)。異物混入があれば摘出します。
ガーゼなどで圧迫止血をし、医療施設へ搬送します。
(執筆者:小川 豊)
