下腿コンパートメント症候群
どんな病気か
外傷による急性型と、運動などの持続によって起こる慢性型とがあります。下腿骨骨折に続発する場合は、とくに高度のはれを伴うことが多く、注意が必要です。そのほかスポーツや長距離歩行によって、過度の負担が下腿に加わった際にも起こります。また、ギプスや包帯による圧迫が原因になることもあります。
下腿に発赤やはれが現れ、緊張感が高まって痛みが出てきます。手でストレッチをすると激痛を伴うようになります。放置すると内圧の上昇により神経が圧迫され、しびれが起こることがあります。
確定診断では筋肉内の圧を測り、反対側と比較します。症状で注意すべきことは痛みで、鎮痛薬が効きません。
急性型では疼痛が強く、適切に処置しないと筋肉の壊死(えし)を起こすので、筋膜の切開、血腫(けっしゅ)の除去を行います。慢性型でも症状を繰り返してスポーツに支障を来す場合は、筋膜を切開します。
応急処置はどうするか まず局所の安静、拳上(上に持ち上げる)を行い、症状が和らぐかどうか観察します。また、ギプス包帯をしている場合は、割(かつ)を入れて助ェに左右に開き、圧迫を取り除きます。
(執筆者:小谷明弘)
